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2016.12.20 散骨ができる場所、できない場所と判断基準

故人のご遺骨を自然に還す葬法「散骨」。自然といっても、海洋葬、山のどちらにするのか。また、思い入れのある商業施設やテーマパークはダメなのか?などわからないことが多いのではないでしょうか。実は、散骨にはできる場所とできない場所が存在します。

日本では、散骨は法律で禁止こそされていませんが、死体等遺棄罪、墓地・埋葬等に関する法律があります。方法によっては、遺骨を遺棄すると懲役刑(3年以下)がくだされる可能性があるため、ある程度モラルを守った方法で散骨を実施することが必要です。つまり、散骨を行う場合は、節度をもって行う場合のみ可能となります。

この「節度をもって」というのは、遺骨を骨とわからないように粉骨してパウダー状にすることと、撒く場所をわきまえるということです。そのため、どこに撒いたらよいのか、具体的な内容を知ったうえで散骨の計画を立てることが必要となりますので、ここでは、具体的な場所とその判断基準についてご紹介します。

散骨が出来る場所は?

散骨が可能な場所を具体的にご紹介します。

<ご自身の私有地>

ご自身が私有している山、ご自宅の庭などの土地は、基本的に散骨可能です。実際、地方にお住まいの方の場合は、自宅の庭に散骨する方が多くなっています。自分の庭なら、故人といつも一緒にいることができますし、故人もずっといたい場所であることが想像できますね。ただし、その地にずっと住み続ける予定であること、墓石などを建てないこと、ご近所のお宅と近い場合は承諾を得る、などの条件をクリアする必要があります。

<海の沖合>

海は誰の所有物でもないため散骨可能な場所として対象になりますが、制限があります。海の場合、漁業権が存在するからです。漁場に散骨してしまうと、漁業権を持った人から慰謝料(精神的苦痛)や損害賠償(風評被害)を請求される可能性がありますので、漁業を行う近海の漁場は避けなければなりません。岸からかなり離れた沖合を選んで散骨するようにしましょう。また、海上交通の場所、海水浴場の近くも風評被害として訴えられる可能性がありますので、避けることが大切です。

<所有者の許可を得た山・テーマパーク・商業施設など>

山、テーマパーク、商業施設などは、国、県、その他団体や個人などの所有地になるため、散骨をするには必ず所有者の許可が必要です。そのため、個人的に交渉してOKをもらえれば散骨可能ですが、観光地、水源などを避けなければなりません。実際には難易度が高いといえるでしょう。

<業者の管理している墓所や場所>

散骨業者は、自社で散骨ができる場所を確保・所有しているケースがあります。このような墓所や場所であれば、他人への影響や法を犯す危険性なく安心して散骨することが可能です。なお、当社「やすらぎの郷」の場合、赤城山に散骨場を所有しておりますので、山への散骨・樹木葬が安心して行えます。

散骨できない場所

基本的に地権者も権利保有者などがいる場所の場合、その権利者の散骨許可が必要ですので、許可がない場所には散骨することはできません。また、条例により散骨を禁止している自治体がありますので、その地域では散骨することはできません。

<散骨が禁止されている自治体>

  • ・北海道七飯町(要綱)
  • ・北海道岩見沢市
  • ・北海道長沼町
  • ・長野県諏訪市
  • ・埼玉県秩父市
  • ・静岡県御殿場市
  • ・その他、増減する可能性あり

<散骨許可の無い場所>

許可のない公共施設・敷地内、私有地などには散骨することはできせん。

<漁場・養殖場・海水浴場・海上交通の経路などの周辺海域>

節度をもった散骨を行うには、これらの海域を避けなければなりません。

<観光地や観光ルート内>

許可を得た場所であっても、観光地のすぐ近くや観光ルート内は避ける必要があります。

散骨出来る場所できない場所まとめ

散骨可能な場所と不可能な場所をわかりやすく表にまとめました。

散骨場所 可否 備考
海 ⇒ 沖合 漁場、観光領域から離れていれば問題はない。
海 ⇒ 漁場・養殖場・防波堤・浜辺 × 風評被害がある。
海 ⇒ 海水浴場 × 風評被害がある。
海 ⇒ 海上交通経路 × 風評被害がある。
湖・沼 × 生活用水、漁業などに利用される場合、観光地であることが多い。
河川 × 漁場であることが多く、水源でもある。
山 ⇒ 自分の私有地 自分の土地なので基本的に問題はないが、水源の近くは避ける必要がある。
山 ⇒ 他人の私有地 所有者の許可を得る必要がある。
また、観光地を避け、川などの水源がない場所に限られる。
山 ⇒ 国有地 管理者の許可を得る必要がある。風評被害。
自分の土地 ⇒ 庭など 近所の理解・合意を得る。
他人の所有地 × 所有者の許可が必要。
また、近隣の同意、観光地でないこと、水源が近くにないことが条件となる。
商業施設・テーマパーク × 所有者の許可が必要。基本的に風評被害がある。
公園・住宅地など × 風評被害がある。
業者所有の散骨場 散骨場として問題がないことが確認された土地であるため、全く問題がない。

<判断基準>

散骨場所として適切であるか否かについては、上記でご説明した内容を参考にしていただければと思います。基本的には、私有地であるかどうかがポイントですが、私有地であっても水源などがあるところは散骨不可能です。他人の私有地の場合、許可があれば可能ですが、こちらも人が多くいる場所や観光地、水源の近くは散骨できません。

このように、非常に細かい条件により可否が異なりますので、迷われた場合は、専門業者に確認するようにしましょう。なお、山などにある業者が所有する散骨場であれば、問題なく安心して散骨が可能。どこに散骨するかで迷った場合は、選択のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。

やすらぎの里では、いつでもご家族にお参りをしていただくことが可能。お電話をいただければ、費用などについて詳細をお伝えいたします。お気軽にご相談ください。

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